本ブログは、日本人の常態化している政治的無関心に一石を投じ、政治的無関心が日本人にとってどれほどの脅威を招いているかを知らしめ、”自身の生活と政治を結び付けて考えられる有権者を増やしたい。まず18歳を迎える世代に知ってもらいたい。”という想いを本にして作成している。
選挙が公示され、投票日にむけてメディアやネットでの政治家の露出も増え、選挙・政治に対する関心が一時的に高まる。そこで、選挙前に示される公約や政治方針は、ちょっと聞くと国民にとってとても良い政策であるように示される。
しかし、人に本音と建前があるように、政策にもウラの狙いがあって当然で、実際には選挙前に行っていたことと実際に行われている施策や法整備がかけ離れていることも少なくない。
マスコミで取り上げられる政治関連のニュースはといえば…裏金やら不倫やら不正やらの醜聞にうんざりする。政治に関する話題だけでも胡散臭いものとすら感じるようになる。国民の代表である(国から市町村までの)政治家こそ、私腹を肥やしたりするなんて言語道断!特定の団体や民族に利益となることをしてはいけないのに!というステレオタイプから、せっかく投票権を得て選挙に参加できるようになったばかりの若年世代の失望は計り知れない。
ここで、管理人が参考になったなと思うのは、『ヤバい経済学』という本で語られる考え方である。この本を手に取ってみると、経済学の本なのに論文的な表現でなく、世の中の固定観念をひっくり返して、人前でそんなこと言っちゃおしまいやけども、”実際のトコは…どうなん?”という実態に迫り、世の中のホントの姿を示してくれている。
- 人間はインセンティブで動いている。(動かされている)
- インセンティブはお金(経済的インセンティブ)だけでなく、他人からどう見られるか(社会的インセンティブ)、自分の正義感や良心に訴えられる動機(道徳的インセンティブ)がある。
- 社会通念はだいたい間違っている。社会はこうあるべきだ、こうなっているはずだという思い込み(≒タテマエ)は、実際のデータから見える本当の姿とだいぶ違ってる。
- 情報の非対称性を使って専門家はお金を儲けている ➡ クライアント(お客様)第一ではない。
- 人々は因果関係と相関関係を混同しやすい。
…などなど。読んでみて理解するとホントそうだよね、と納得できる点がたくさんある。
この考え、実際に世の中の動きを見て自分なりに判断するのにとても大事な基本になるのです。
「点と点は未来に向かっては繋がらない。後から振り返ったときにしか繋がらない。」
“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward.” Steven Paul Jobs スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
さて、ここで投票できるようになった世代の人たちへ、そして、若年ではないけど、今から選挙に関心を持たれた皆さん。
選挙に関心をもったなら…選挙公約に注目してみよう!選挙でだれを選ぶか、どの党を選びますか?
大事なのはその後。選挙後に実現された?困っている状況は解決した?良かったことあった?
一度関心を持って、行ってみることで、それまで見えていなかったトビラが開きます。
流されてはいけなかったんだな、と。
めんどくささに流されて、胡散臭さや気持ち悪さに流されて、耳当たりのよい公約に流されて…社会の仕組みや制度はよくなったっけ?生活水準よくなった???
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傍目八目(おかめはちもく)という言葉もありますが、外国メディアのほうが忖度(そんたく)なく、事実を見て不思議がっているようですよ…。
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